各種奨学金を利用しての進学は年々増加しており、本校でも進学希望者のうち8割近くが奨学金申込みを行っています。「奨学金を借りて」進学することは選択肢のひとつであり、多くの人にとって身近なものになってきましたが、奨学金を利用する際には、それぞれについて内容をしっかり確認し、特長やリスクを理解することが重要です。

  • いつごろ、いくら必要になるのか?
  • 奨学金やローンなど利用する場合にはいつ、どこにいけばよいのか?
  • 利用しようとしている奨学金は、給付なのか貸与なのか?他の奨学金と併用はできるのか?
  • 希望する学校でどのような奨学金が使えるのか、独自のものはあるか?

進学希望先について、どのような奨学金が受けられるのか、自分でしっかり調べ、保護者の方によく相談しましょう。すべて自分に任されているという場合でも、実際には保護者の方にお願いして動いてもらうことも多く、保証人などを保護者以外の祖父母や親戚にお願いすることも出てきます。自分自身のこれからの人生にも深く関わってくることなので、責任を持って行動すること。

市町村役場・役所などに行って直接申し込む・相談するもの(保護者名義の申込み)

府・市町村の奨学金

府市町村役所の社会福祉課等に有無を問い合わせ・相談する
大阪府育英会・大阪市育英会など
※奨学金の有無・金額・受け入れ人数等すべて異なる

生活福祉資金貸付制度教育支援資金

※低所得世帯対象

就学支度費50万円以内 (無利子貸与)
教育支援費大学月額 65,000円以内(無利子)
短大月額 60,000円以内(無利子)

母子父子寡婦福祉資金貸付制度

※母子・父子・寡婦家庭等対象(私立・自宅通学の場合)

修学資金大 学月額 108,500円以内(無利子)
短大・専修月額 93,500円以内(無利子)
就学支度資金590,000円以内(無利子)

※他の奨学金と併用できないものもあるので注意してください。窓口予約が必要な場合あり。

近くの金融公庫・相談窓口等で申し込むもの(保護者名義の申込み)

日本政策金融公庫(国の教育ローン)

返済能力の審査あり(審査に1~2ヶ月かかる)
(各自で申し込む・学校で配布される資料請求ハガキあり)
生徒1人につき350万円以内(有利子)
教育ローンコールセンター TEL(0570)008656

ヒューファイナンスおおさか

国の教育ローンに断られた時(学校を通して申し込み)
日本学生支援機構奨学金の利用(予定者)対象
事前に関係部署への相談が必要

※ここで紹介している情報は、今後内容が変更される場合があります。

学校で説明会に参加し、必要書類を揃えて申し込むもの(本人名義の申込み)

日本学生支援機構(貸与型) 第一種(無利子)奨学金

評定3.5以上、家計基準の条件がある ※入学後、月々振り込まれる
月額 20,000円~64,000円まで
(自宅・自宅外通学、国公立・私立によって月額が異なる)

日本学生支援機構(貸与型) 第二種(有利子)奨学金

特別な事情がなければ、ほぼ全員
月額 2万円~12万円の範囲で、1万円単位で選択
※入学後、月々振り込まれる

日本学生支援機構(貸与型) 入学時特別増額貸与奨学金

第一種・第二種とセットで申し込む(有利子)
初回振り込み時に一回だけ上乗せできる
10・20・30・40・50万より選択
(近畿労働金庫とのリレー貸与あり)

日本学生支援機構(給付型)奨学金

学校推薦を受けて申込みできる
成績・家計基準、他条件あり。
給付月額 4,400~75,800円(今後変更の可能性あり)
(自宅・自宅外通学、国公立・私立によって月額が異なる)
進学先の大学等で申し込むと、授業料と入学金の免除・減額を受けることができる

  • 本人名義の貸与奨学金であり、返済(大多数は有利子)しなければなりません。
  • 学校での申込みは、あくまで進学後に奨学金を受けるための予約となります。早い人は高校3年次の10月ごろに100万円前後の入学資金が必要となりますが、その資金にこの奨学金を充てることはできません。
  • 給付型奨学金や貸与型奨学金は、成績・家計条件について、日本学生支援機構が審査をします。申請しても不採用となる場合もあります。

特別な要件を必要とするもの

近畿労働金庫 入学金融資制度

日本学生支援機構の入学時特別増額貸与奨学金採用者
対象に入学前に貸与(リレー貸与)

あしなが奨学金

保護者が病気や災害、自死などで死亡、または著しい障害を負い、教育費に困っている家庭の生徒対象

その他、保育士就学資金・大阪府介護福祉士等就学資金・新聞奨学会・中国帰国子女奨学金・朝鮮奨学会・韓国教育財団奨学金等あります。

Information

ここに掲載されている奨学金は、おもに進学者対象のものとなります。
高校在学中に受けられる奨学金等も、随時紹介していますので、受付期間や推薦条件を確認し、詳細は学校の進路指導部奨学金担当者に問い合わせてください。